大学受験の学習管理あれこれ / 執筆:元・東進校舎長

映像授業の予備校を検討するとき、
ほぼ確実に候補に入ってくるのが 「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」 です。

  • 名前はよく聞くけど、結局どんな塾?
  • 直営校と衛星予備校って何が違うの?
  • 費用はどれくらいかかる?

そんな疑問を持つ高校生・保護者の方のために、
元・東進校舎長として5年ほど現場で指導・運営していた立場から、
東進の特徴をできるだけフラットに整理して解説します。


前置き:この記事を書いている人について

筆者は、かつて 東進ハイスクール/東進衛星予備校で約5年ほど校舎長を務めていた人間 です。

  • 大学受験指導
  • 学習計画・学習管理
  • 校舎運営・生徒募集

などを現場で担当してきたので、
映像授業の中身・指導方針・システム面のリアル にはかなり詳しいです。

現在は、東進時代のノウハウをベースに、
「学習管理」をテーマにしたオンラインでの受験サポートに関わっていますが、
東進での経験は今でも大きな財産だと感じています。

この記事では、古巣である「東進」を
良いところも弱点も含めて 紹介していきます。


東進ハイスクールと東進衛星予備校の違い

最初に多くの人がつまずくのがここ。

「東進ハイスクール」と「東進衛星予備校」って何が違うの?

■ 昔:授業形態が違っていた時代

かつてはこんな違いがありました。

  • 東進ハイスクール:教室で講師がリアルタイム授業
  • 東進衛星予備校:その授業を収録した映像授業を受講

ただし、これは昔の話
現在は、どちらも基本的に 映像授業がメイン です。


■ 今:違いは「運営形態」

現在の一番大きな違いはここです。

  • 東進ハイスクール
    • 本部直営の校舎
    • 運営会社=本部
  • 東進衛星予備校
    • フランチャイズ(FC)として別会社が運営
    • 「東進のブランド・教材・システム」を借りて各社が校舎運営

フランチャイズ方式のため、
東進衛星予備校は全国1000校以上・運営会社は200社以上 と言われています。

その結果…

  • 校舎の規模
  • 設備の充実度
  • 校舎長・大学生スタッフの力量
  • 学習管理の方針

などには、どうしても 差が出やすい のが実情です。

一方で、

  • 映像授業の中身
  • テキスト
  • 模試・学習システム

といった「コンテンツ部分」は 全国どこでも同じ です。

映像授業そのもののクオリティは、
直営か衛星かに関係なく同じクラスのものが受けられる、
と考えてOKです。


東進の強み① 一流講師による映像授業

東進の最大の武器は、なんと言っても 映像授業のクオリティ です。

  • 全国から選ばれた大学受験のプロ講師陣
  • 受験に特化した洗練されたカリキュラム
  • 何度も見返せる映像形式

現代文の林修先生、英語の安河内先生など、
テレビに出ている有名講師の名前を聞いたことがある人も多いと思います。

「地方にいても、首都圏のトップレベル授業が受けられる」

これは、地方の高校生にとって非常に大きなメリットです。
教育格差の是正 という観点から見ても、東進の存在は大きいと言えます。


東進の強み② いつでも・どこでも学べる環境

東進の講座は、ネット環境さえあれば

  • 校舎でも
  • 自宅でも

ほぼ全ての講座を受講可能 です。

  • インフルエンザ
  • 新型コロナウイルスなどの感染症
  • 台風・大雪による交通機関の乱れ

こうしたトラブルがあっても、
「授業が止まらない」というのは、ここ数年でより大きな価値を持つようになりました。


東進の強み③ 豊富な講座体系

東進には目的に応じた多様な講座があります。

  • 高速マスター基礎力養成講座
    スマホ・PCを使って英単語・熟語・文法などを一気に鍛えるシステム。
  • 過去問演習講座
    志望校の過去問を解き、採点・添削・成績データをもとに分析してくれる講座。
  • 共通テスト対策・二次試験対策・記述対策 など各種講座

それぞれに費用はかかりますが、
「フル装備で揃える余力のあるご家庭」には非常に心強いラインナップ です。


東進の強み④ 担任制度による合格指導

東進では、基本的に

  • 生徒一人ひとりに「担当の大学生講師」がつき
  • 2週間に1回程度のペースで面談

を行う仕組みがあります。

地方の校舎であれば、
その地域の国公立大(例:鳥取なら鳥取大学)の学生が担当になるイメージです。

この面談では、

  • 学習状況の確認
  • 志望校や受験スケジュールの相談
  • 受講ペースの調整

などを行い、志望校合格に向けたアドバイスが行われます。


東進の合格実績(イメージ)

※数値の細部は年度によって変動しますが、
「難関大・医学部などで圧倒的な合格者数を出している」
ことは毎年の傾向として変わりません。

代表的なところだけ挙げると…

  • 東京大学:現役合格者の約3分の1以上が東進生
  • 旧帝大・難関国立大
  • 国公立医学部
  • 早慶・上智・理科大・GMARCH などの私立難関大

東進は、「上位層を大量に抱えている塾」 というイメージを持っておくと分かりやすいです。


東進の弱み① 受講料は安くない

東進は、他の多くの塾・予備校と比べても、費用水準は高め です。

特に受験学年になると、

年間100万〜150万円ほどの授業料になるケースも普通にある

ということは、知っておいた方がいいポイントです。


東進の料金イメージ

■ 初期費用(入学時に必須)

  • 入学金:33,000円(税込)
  • 担任指導費:33,000円(税込)
  • 模試費:33,000円(税込)

■ 受講費用(講座ごと)

  • 通期講座:1講座あたり 77,000円(税込)
  • 高速基礎マスター講座:77,000円(税込)
  • 季節講習(講習講座):講座により変動

※詳細は年度・校舎によって変わるため、最終的には必ず校舎で確認を。


■ 費用例:高2・国公立文系志望の場合

  • 初期費用(入学金+担任指導費+模試)
    → およそ 9〜10万円前後
  • 授業料(英・国・数を2講座ずつ=計6講座)
    → 6講座 × 77,000円 = 462,000円

合計するとおよそ 55万〜60万円弱/年
高3になると科目数・講座数が増え、
年間100万円を超えるケースも珍しくありません。


東進の弱み② 校舎による「当たり外れ」がある

先ほど触れた通り、

  • 東進衛星予備校はフランチャイズ運営
  • 運営会社が200社以上

という構造上、

  • 校舎設備
  • 校舎長の力量
  • 大学生講師のレベル
  • 面談や学習管理の運用レベル

に差が出やすいのは事実です。

首都圏の大型校舎であれば、

  • 東大・一橋・早慶などの講師が多く在籍

一方、地方校舎では

  • 地元国公立大の学生のみ

というケースも多く、
進路相談の情報量・指導力に差が出てしまう ことは避けられません。


東進の弱み③ 学習管理・習熟度管理が追いつかないことも

東進の強みは「一流講師の映像授業」。
しかしこれは裏を返すと、

授業の質は高いが、
“受けっぱなし”になってしまうリスクがある

ということでもあります。

  • 受講進捗をチェックしている校舎は多い
  • しかし「理解度」まで細かく追えている校舎は少ない

生徒数が増えるほど、

一人の生徒にかけられる時間はどうしても減る

という構造的なジレンマがあります。

その結果、

  • 映像授業は大量に受けた
  • けれども、定着は甘く、模試で点が取れない

というケースが実際に起こります。


じゃあ、どんな生徒に東進は向いている?

ここまでをまとめると、

■ 東進が向いている生徒

  • 自分で学習計画を立てられる
  • 予習・復習まで含めて自己管理ができる
  • ハイレベルな授業を楽しめる
  • 難関大を本気で目指したい

■ 東進だけだと厳しくなりがちな生徒

  • 何から勉強すればいいか分からない
  • 計画を立てるのが苦手
  • 授業を受けただけで満足してしまう
  • 自分の弱点分析がうまくできない

東進そのものは “ハマれば最強クラスの塾” です。
一方で、「授業+自走力」が揃わないと真価を発揮しにくい塾 でもあります。


学習管理メディアとしての視点:東進×学習管理の相性は抜群

この「大学受験の学習管理あれこれ」では、
名前の通り “学習管理”の重要性 を一貫して発信しています。

元校舎長としての結論はシンプルです。

東進のような映像予備校は
「授業」+「学習管理」 の両輪が揃ったときに、最も強い。

  • 授業:東進の映像授業・高速マスター
  • 管理:日々の学習計画・振り返り・修正

この「管理」の部分を、
塾・外部サービス・保護者・自分自身のいずれか(または組み合わせ)でどう補うかが、合否を分けることが多いです。


東進に興味を持ったらどうすればいい?

東進が気になったら、まずは

  • 資料請求
  • 特別招待講習(無料体験)
  • 校舎での学習相談

から始めるのがおすすめです。

特に、冬期・春期・夏期の特別招待講習

  • 90分×5回の本格授業
  • 高速マスターの一部体験
  • 校舎の雰囲気チェック

無料でできる貴重な機会 なので、
迷っているなら一度は使ってみる価値があります。

※東進の最新キャンペーン情報や招待講習の受付状況は
公式サイトから確認してみてください。


まとめ

  • 東進ハイスクール/東進衛星予備校は
    一流講師の映像授業+豊富な講座+担任制度が強み の予備校。
  • 一方で、
    費用は高め&校舎により質の差が出やすい という弱点もある。
  • 自分で学習管理ができる生徒には、
    間違いなく日本トップクラスに相性の良い塾
  • 計画づくりや管理が苦手な場合は、
    東進+学習管理サポートという形で“二刀流”にするのがおすすめ。

東進を検討している方は、
まずは招待講習や資料請求で「自分に合うか」を確かめつつ、
学習管理の部分をどう補うかまでセットで考えてみてください。


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