神奈川大学には、全国的にも歴史の長い「給費生制度」があります。
1933年に始まり、現在まで続いている制度で、「経済支援」だけでなく「全国から優秀な人材を集め、その能力を伸ばすこと」を目的としています。
本記事では、元予備校責任者がこの制度の特徴を整理したうえで、受験生がどのように学習計画に組み込むべきかという視点から解説します。
1|給費生制度とは何か
給費生制度は、返還不要の奨学金が給付される独自制度です。
給費生試験は一般入試と同様に3科目で行われ、現役・既卒の区別もありません。推薦書も不要です。
さらに、専願ではないため、
・他の神奈川大学入試
・他大学の入試
と自由に併願できます。
つまり、「選択肢を狭めずに挑戦できる制度」です。
2|試験日程と会場
【試験日】
2025年12月21日(日)
【出願期間】
11月26日(水)〜12月4日(木)
【合格発表】
1月12日(月・祝)
【会場】
全国23会場で実施されます。
(一部学部は横浜・みなとみらいキャンパス)
自宅近くで受験しやすい点は、年内試験として大きな利点です。
3|出願時に必要な書類
・志願票
・調査書等
・エントリーシート
・英語外部試験スコア(利用する場合)
特筆すべき点として、成績条件や世帯年収などの出願制限がないことが挙げられます。
4|選考方法
選考は
・3科目の学力検査
・書類審査
の総合判定です。
得点だけではなく、提出書類も評価対象になるため、出願準備も学習計画に含めておく必要があります。
5|4年間で最大920万円給付される制度
給費生として採用されると、以下の給付が行われます。
【入学初年度】
・入学金相当額20万円を給付
【学部別 年額給付】
・法・経済:105万円
・経営・外国語・国際日本学・人間科学:115万円
・理・工・建築・化学生命・情報:155万円
【自宅外通学の場合】
・年間70万円(4年間で最大280万円)
いずれも返還義務はなく、卒業後の進路拘束もありません。
ただし、毎年継続審査があります。
6|英語外部試験を利用できる
対応する資格は以下の通りです。
・英検
・GTEC(CBT)
・TEAP
・IELTS(Academic Module)
試験当日に英語を受験した場合は、スコアと試験結果の高い方が採用されます。
英語の負担を軽減し、2科目に集中した学習設計ができる点は大きな特徴です。
7|2種類の合格がある
給費生試験には
- 給費生合格(奨学金対象)
- 一般入試免除合格(奨学金なし)
の2種類があります。
給費生に採用されなかった場合でも、一定の学力が認められると免除合格となり、一般入試を受けずに入学できます。
なお、合格したからといって入学が義務になるわけではありません。
8|得点開示がある
合格発表と同時に
・科目別得点
・合格最低点(一般入試免除枠)
が確認できます。
結果が数値として見えるため、共通テスト前に現状分析ができる点は学習管理上の大きなメリットです。
9|試験会場は全国23会場
横浜をはじめ、札幌から那覇まで幅広い地域で実施されます。
地元で受験できるため、移動負担が少なく、コンディションを保ちやすい点が特徴です。
10|よくある質問
Q:問題は難しいのか?
A:標準レベルが中心で、教科書内容で対応可能です。
Q:複数学科の併願はできるか?
A:できません。1学科のみ出願です。
Q:入学は必須か?
A:入学を強制されることはありません。
Q:英語外部試験は使えるか?
A:英検・GTEC・TEAP・IELTSが利用できます。
Q:解答方式は?
A:科目によりマーク式・記述式・併用があります。
Q:おすすめ対策は?
A:残り期間によりますが、「過去問演習」は必須!最低でも3年分は演習して、伸びしろを把握しましょう。また、スタディサプリ内の大学対策講座、季節演習講座などで要点を総復習することもおすすめです。
11|学習管理の視点で見た「給費生制度」
この制度は、単に奨学金を得るための試験ではなく、
・年内に「学力の実測データ」を得られる
・共通テスト前に課題を特定できる
・本番形式で経験値を積める
という点で、12月の重要なチェックポイントとして活用できます。
過去問研究や出願準備を含め、逆算型の学習計画を立てることで制度の価値は最大化されます。
まとめ
・給費生制度は1933年開始の伝統的奨学金制度
・返還不要で最大920万円の支援
・年内に受験でき、共通テスト前に結果が出る
・英語外部試験の利用が可能
・得点開示により学習計画の修正材料になる
制度の大きな特徴は、「試験結果が学習管理に直結する点」です。
受験するかどうかは、12月までの到達度と計画の進捗を基準に判断することが重要です!
